[2023年4月9日]5G最速の電波:『ミリ波』調査
5G通信には大きく『Sub6』、『ミリ波』という2種類の通信があります。
5Gの本領はミリ波!しかしミリ波は国内対応は実際遅れている。
大きな要因はiPhoneの日本国内版のミリ波未対応。
そんな中、ミリ波の実際のポテンシャルを測るべく調査に行ってまいりました。
検証条件
テスト実施日:2023/04/09(日) 16:00-21:00
検証機
ソフトバンク Pocket WiFi 5G A004ZT(5G ミリ波対応)
iPhone14Pro Max
キャリアSIM docomo
キャリアSIM ソフトバンク
結論
ミリ波は自宅Wifiや会社Wifiを凌駕する!
-東京主要都市における通信テスト結果-
◼️渋谷駅ハチ公前:人が多いとどれもダメ
ソフトバンク30Mbps
docomo 4Mbps
ミリ波 30Mbps
駅前は利用者が多いことからか、速度はそこまで上がらず。特にユーザーの多いドコモは苦戦。
◼️渋谷駅スクランブルスクエア前:やっぱり人が多いと厳しい
ソフトバンク20Mbps
docomo 20Mbps
ミリ波 30Mbps
駅前周辺はやっぱり、苦戦。ミリ波を掴んでいるとは思えない状況
◼️渋谷マークシティのスクランブル交差点前:人が多いとやっぱりダメ
ソフトバンク30Mbps
docomo 2Mbps
ミリ波 50Mbps
引き続きミリ波が多少いい状況は見えるが早いとは言えない。ドコモは壊滅的に悪い
◼️渋谷マークシティ9階駐車場 : ついにミリ波掴む!次元が違う速度!
ソフトバンク120Mbps
docomo 110Mbps
ミリ波 300Mbps
ミリ波の凄まじさを垣間見る結果に! 多くの人と離れた場所でミリ波を掴むと相当な価値が出ることを確認
◼️歌舞伎町一番街前:ミリ波の破壊的速度を実現
ソフトバンク10Mbps
docomo 測定不能
ミリ波 400Mbps
ここで驚きなのは通常の5G通信は人が多すぎてドコモは測定不能に陥るほど。
その中で異次元のミリ波通信が出たのは大きい
◼️新宿伊勢丹前:ドコモの重役は伊勢丹が好き!?
ソフトバンク150Mbps
docomo 190Mbps
ミリ波 100Mbps
ミリ波は掴みきれたとは言い難い速度。ドコモ通信速度が激早となる。
◼️原宿ラフォーレ前:ミリ波の速度最高
ソフトバンク250Mbps
docomo 140Mbps
ミリ波 300Mbps
ソフトバンク、ドコモともに繁華街でも悪い数値ではないが、ミリ波はその圧倒的上をいく
◼️代官山TSUTAYA近く:そもそもミリ波無い場所
ソフトバンク70Mbps
docomo 70Mbps
ミリ波 100Mbps
残念ながらこのミリ波の速度はミリ波を掴んだわけではなくSub6の通信となった可能性が高い
◼️中目黒駅前:ソフトバンク系壊滅
ソフトバンク10Mbps
docomo 100Mbps
ミリ波 30Mbps
中目黒駅はソフトバンク回線系が悪いことが考えられる(ソフトバンクユーザーが中目黒は多い?) 。今回ミリ波調査の端末もソフトバンクのため。
◼️恵比寿駅前:ミリ波最高レベルの数値実現!
ソフトバンク60Mbps
docomo 40Mbps
ミリ波 550Mbps
恵比寿は500Mbpsを超える数値を出す! これはすごい!!
◼️六本木交差点:ミリ波しっかり爆速!
ソフトバンク240Mbps
docomo 240Mbps
ミリ波 380Mbps
六本木はコロナ以降人が大きく減った街のため、通常の5G Sub6も悪くなかった。しかしそれをやはり凌駕するミリ波!
◼️虎ノ門ヒルズ前:ミリ波爆速!!!
ソフトバンク240Mbps
docomo 30Mbps
ミリ波 400Mbps
日曜のため虎ノ門ヒルズは人が少なかった。しかしそれでもドコモ回線の遅さは気になる。
ミリ波は恵比寿に続く爆速をマーク!
◼️汐留北(日本テレビ近く):ミリ波掴めず・・・
ソフトバンク100Mbps
docomo 40Mbps
ミリ波 30Mbps
汐留はまだムラがあるのかミリ波を掴むことができなかった。しかしここでも日曜の汐留であってもドコモが遅い・・・
◼️新橋駅SL広場:ミリ波を掴まない5GSub6が爆速
ソフトバンク400Mbps
docomo 30Mbps
ミリ波 300Mbps
ミリ波よりもSub6のソフトバンクが爆速の状態。
ここでもドコモ回線の悪さが目立つ。(ドコモ系の人が多そうな街だからか)
◼️銀座SIX前:ミリ波爆速をマーク
ソフトバンク90Mbps
docomo 5Mbps
ミリ波 440Mbps
・相変わらずドコモが異常に悪い・・・。ミリ波は凄まじい数値をマーク!
◼️有楽町駅前:ミリ波とは言えない速度
ソフトバンク20Mbps
docomo 10Mbps
ミリ波 150Mbps
相変わらず繁華街ではドコモは悪い。有楽町はソフトバンクも悪かった。
その中でミリ波が速度を出していたので、ミリ波効果があったかも。
◼️大手町パレスホテル前 :そもそもミリ波対象範囲外
ソフトバンク20Mbps
docomo 30Mbps
ミリ波 20Mbps
ミリ波範囲外だったので、ミリ波通信はおそらくSub6通信速度。
そのため、ソフトバンクとほぼ同等の結果
ドコモがそれを多少上回る。
◼️東京駅前:天下の東京駅は全ての回線が高速!ミリ波は爆速!
ソフトバンク200Mbps
docomo 100Mbps
ミリ波 400Mbps
ドコモも100Mbpsは出してきたがソフトバンクはさらに上をいく。ミリ波は爆速をマーク!
◼️ミリ波範囲の会社内でのテスト(マークシティ):結論室内は厳しいか
ミリ波60Mbps
ちなみに社内の有線LANは800Mbpsをマーク。
おそらく社内ではミリ波を掴むのはかなり難しいかもしれない。窓際などなら可能性はあるかもしれません。
まとめ
ミリ波は多くの人が使っているSub6の実測値を鑑みると、数倍の速度改善ができることがわかった。ただ自宅や会社などで体験するにはまだ時間がかかりそう。
400Mbpsクラスの通信は企業内通信レベル。業務レベルの通信。
あらゆる動画、ダウンロード、画面表示などスマホやパソコン生活が大きく変わるものとなるでしょう。楽しみです。
考察
最後に泰明の考察。
まずiPhone14がミリ波対応を日本国内ではしなかった事は、iPhone14シリーズの日本国内での価値を大きく下げてしまった。これはアップル社、日本ともに反省してほしい。
また、NTTグループの回線で一番安定していると期待していたドコモの通信速度の悪さはいただけない。回線契約者最大のドコモとしてはあぐらをかいている場合じゃない。
備考
あくまで、通信テストは色々な要因で大きく数値が変わります。
参考値として見ていただければ幸いです。